オタク女の雑記

あらゆることを乱雑に

推しの活動休止に寄せて

かねてより応援していたバーチャルアイドル、EIGHT OF TRIANGLEが、2020年3月31日をもって活動休止することを発表した。

活動休止というと、いずれ再開するポジティブなものと、事実上の解散と同義であるネガティブなものがあると考えるが、今回は後者だろう。休止するのに「これからも音楽活動を続ける」、「またどこかで」。

そこに驚きはなく、「ああやっぱり、知ってた」という感情と「嫌だな」という感情が合わさった、モヤモヤとした気持ちだけが胸にある。

淡白な反応だと思われるかもしれないが、兆候はあった。このブログの前回の記事にもある、2ヶ月と21日ツイートがなかったこと。公式すらデビュー4周年とメンバーの誕生日を祝わなかったこと(メジャーデビュー1周年は祝った)。バレンタインの贈り物の送付を受け付けなかったこと。この5ヶ月ほど、動きがあるわけでもなく、かといって終わりが宣告されることもなく、「もういっそ殺せ、活動休止と言え」と思い続けていた。願ったり叶ったりという訳だ。

しかし、いざ活動休止と発表されても、スッキリするわけではない。理由が(現時点で)一切公表されていないからだ。「話し合って決めた」とか、そういう文言も一切ない。ただ、活動休止をするという事実、感謝の言葉、活動休止に関する問い合わせは受け付けない、ということだけ。最後の曲が配信されたときか、最終日にでも「~で活動休止に至った」みたいな話を、この際ツイートで構わないから言ってもらえたら救われるが、多分これからも公表するつもりはないんじゃないかと思う。

思えば、ここまで活動してくれたことが奇跡だ。ひょっとしたら、零くんが亡くなったときに終わっていたかもしれない。それでも続けてくれたから私はファンに、エイトラビッツになれた。まさかその“エイトラビッツ”という名称を貰ってから1年も経たないうちに、こんな結果になるとは。

今私は、モヤモヤした気持ちを咀嚼して、飲み込んでしまおうとしている。なのに、ネガティブな思いがポジティブな思いを邪魔して、上手く飲み込むことができない。なぜ何一つ説明がないのか。もう少し上手い畳み方はなかったのか。そんなことを考えては、ライブやイベントの楽しかった思い出も浮かんできて、あんなに楽しかったのに、素晴らしいコンテンツだったのに、なぜこんな……と思ってしまう。個人的に、「終わりよければ全て良し、今までのことは水に流せる」という考え方なので、有終の美を飾ってほしかった。ただ一言、二人の口から「活動休止します」という言葉が聞きたかった。あわよくば理由も知りたかった。

彼らの約4年半の活動は、平成ライダーよろしく“瞬瞬必生”だったことだろう。ファンになる前からずっと、Twitterのフォロワーとして凸凹した道を歩む彼らを見てきた。きっと、やりたいことにそぐわない仕事もあっただろうし、“バーチャル”な“アイドル”として振る舞うことの、しんどさもあったはずだ。それでも、瞬間瞬間を必死に、EIGHT OF TRIANGLEというバーチャルアイドルとして生きてくれた。願わくば『ビルド』のように、最後の最後でびっくりするぐらい綺麗に終わってくれますように。

 

そして、推しコンテンツの終わりに立ち会うのは2度目だが、やはり“推せるときに推す”というのは、とても大事だと思った。前回は「もうちょっと回数行っておきたかったな……」などとクヨクヨしてしまったが、今回は自分の財布を限界ギリギリまで開放して推したので、あまり後悔はない。だからこそ、この終わり方に不満がある。

 

……さて、これだけネガティブを吐き出せば、ポジティブな手紙が書けるはずだ。ファンレターに不満は必要ない。感謝と思い出と決意を書いて、最後の手紙にしよう。

 

笑顔で2020年3月31日を迎えられることを祈って。